「環境図書館 No.1 No.2」で、お伝えしてきたとおり、地球の気温は、20世紀の間に0.4〜0.8度上昇しました。
とりわけ、1995年以降の高温傾向が顕著で、このまま進むと2100年には、1.4〜5.8度上昇すると予想されています。
また、「地球の気温が工業化以前(1850年ごろ)に比べて2℃上昇すると、生態系や社会経済に壊滅的な影響を及ぼし、取り返しがつかなくなる」そんな「2℃危機説」が昨年(2005年)から騒がれ始めています。
2℃危機説とは
これは、2005年7月に英国で開かれた主要国首脳会議G8がきっかけになったと言われています。
この会議で地球温暖化が重要議題になることを踏まえ、温暖化対策に力をいれる英国政府は、先立つ2月に、世界の科学者200人が参加して、気候変動に関する最新の科学的知見について意見を交換する気象局主催の
国際会議を開催しました。
ここで出てきたのが、「温暖化の影響はこれまで予想していた以上に大きくなる可能性がある」ということでした。
危機説、悲観説は今年(2006年)に入りさらに拡大し、1月には英国の科学者ジェームズ・ラブロックが、
「地球は既に引き返せない時点を過ぎており21世紀中に10億人が死亡する」と発表しています。
さらに、5月末には「気候の大崩壊を避けるための時間はもう10年しかない」と訴える、アル・ゴア米元副大統領主演の温暖化ドキュメンタリー映画も封切られました。
この映画は、日本でも来年2007年早々に封切られます。
日本でのロードショー「不都合な真実」紹介はこちらへ (注1)
では、2℃前後で地球に一体何が起きるというのでしょうか?
影響は2種類あるといわれています。
1)南極の氷床や海洋など自然への影響
英国のイーストアングリア大学の発表した「温暖化の影響予測」は以下の通りです。
*1.5℃上昇でグリーンランドの氷床の溶解が始まり、全面溶解すれば、
地球の海面水位が7m上昇する。
*2℃上昇で世界の生態系の多くが消失し、10億〜28億人が水不足にさらされる。
*3℃上昇では生態系はほとんど適応できなくなり、マラリアやデング熱が急増する。
*2〜3℃上昇で森がCO2の吸収源から放出源に転じる。
*2〜4.5℃で西南極氷床が融解はじめる。
*1〜1.5℃上昇で海洋大循環が崩壊する。
2)食料や水、健康被害など人間社会、経済への影響
「人間にもたらす影響」については、IPCC(注2)英国のマーティン・パリー氏が、
水不足やマラリア、食料不足、沿岸洪水の影響をうけるリスク人口は、1.5〜2℃で急増すると発表しました。2℃上昇で27億人が水不足、2億3000万人がマラリアのリスクにさらされると予測されています。人間社会・経済活動の点から、2℃前後が分岐点になることが浮上したそうです。
以下に、「温暖化の影響を示す観測データの一部を紹介いたします。
温暖化の影響を示す最近の観測データの一部
| 北極圏 |
・氷が速く解け、過去30年間で夏季の海表面積が15〜20%減少(ACIA※3 2004年)
・グリーンランドの氷河の移動速度が速まり、
大西洋に流出する氷量が過去5年間で2倍に(サイエンス 2006年) |
| 南極 |
・動物性プランクトンのオキアミが8割減少。
・海氷の縮小で捕食者のクジラから隠れる場所が減ったことが原因(ネイチャー 2004年)
・西南極のアムンゼン海に流れる6氷河が過去15年間で速度を速めた(サイエンス 2004年)
・氷床が2002〜2005年に毎年平均152キロ立方メートルずつ減少(サイエンス 2006年)
・上空5000m付近の冬季の気温が10年間で0.7℃上昇(サイエンス 2006年) |
| 氷河 |
・ヒマラヤやアラスカの氷河が大きく後退(WWF 2005年) |
| 海洋 |
・過去100年間で海面水温が約0.5℃上昇、水位は年間1〜2mm上昇(気象庁 2006年)
・海洋が酸性化し、過去200年間でpHが0.1低下(英国の議会 2005年)
・大西洋の海流が過去30年間に約30%減少(ネイチャー 2005年) |
| 生態系 |
・米国では野生生物約150種のうち、半数が温暖化の影響をける(米レポート 2004年)
・世界中の動植物に温暖化の影響が顕在化(WWF 2004年) |
| 人の健康 |
・温暖化の影響による死者が年間15万人に達する(WHO 2003年) |
新たな観測データ
更に危機感をあおったのが、温暖が加速していると言う最新の観測データが続々と出てきたことです。来年2007年に出る予定の「IPCC第4次評価報告書」のまとめ作業での観測結果は以下の通りです。
(「IPCC第3次評価報告書」はこちらへ。)
*南極の氷床が縮小していると発表(米コロラド大学 2006年3月)
これまでは、温暖化すると海からの水蒸気量が増えて降雪量が増加し、南極の氷床は暑くなると考えれていました。 しかし、人工衛星による重力の観測で、南極の氷床が2002年〜2005年に年平均152立方キロメートルずつ減少していることが解りました。
NASA(米航空宇宙局)は既に南極にある厚さ220mのラーセンB棚氷が崩壊したことも報告しており、 南極の氷は予想以上に不安定なことも解明されつつあります。
*北極圏でのグリーンランドの氷床の融解が加速している。
NASAは任公営性の画像から2005年の融解量が年間224キロ立方メートルと、1996年の2.5倍だったとこと観測。予想よりはるかに速い事に懸念を示しました。
北極圏では250人の科学者が「北極圏気候影響評価(ACIA 注3)」に参加し、2004年のACIA報告書では、温暖化によって、夏の海氷面積が過去30年間で15〜20%減少したと伝えている。
さらに、2100年までに海氷面積は10〜50%減少し、ホッキョクグマやアゴヒゲアザラシなどが絶滅の危機に瀕するという。
*海洋大循環について
2001年のIPCC第3次評価報告書は「海洋大循環の停止は21世紀中には可能性が低い」としていたが、米イリノイ大学は温暖化政策が無策なら約50%以上の確立で海洋大循環が崩壊し、最大限の政策を施しても25%以上の確率で起きるとした。
深刻なデータが報告されるにつれ、温度上昇に伴って海や陸が蓄積したCO2が放出に回ったり、永久凍土が解けてメタンハイグレードが崩壊してメタンハイドレードが崩壊してメタンが放出し、これらがさらに温暖化を加速する正のフィードバックが働くことも心配され始ています。
2℃突破はいつごろなのでしょうか?
では、この「2℃突破」は一体いつ頃、起きるのでしょうか?
また、「2℃突破」を回避することは可能なのでしょうか?
2℃突破の時期を知るには、未来の気温を予測しなければなりません。
それには「気候モデル」を使います。
予測に当っては、世界人口や経済成長を35通りにわけ、排出される CO2濃度シナリオを作りコンピュータで気温を計算します。
現実的でよく使われるのが「経済重視で国際化が進む社会」の「AIBシナリオ」(経済成長は年平均2.9%、2100年の人口は71億人)です。
東京大学気候システムセンターと国立環境研究所、海洋研究開発機構地球環境フロンティア研究センターが共同開発した気候モデルを使って、スーパーコンピュータの地球シミュレーションで計算したところ、
2℃突破は2028年に訪れる、という結果が出ています。
他の気候モデルにおいても2℃突破は2026〜2060年という結果になっています。
いずれにしても、人類に残された時間はあまりない、ということになります。
では、2℃突破を避けるにはどうすればいいのでしょうか?
現在の地球の大気中のCO2濃度は「380ppm」ですが、AIBシナリオでは、2100年に720ppmになります。
昨年の英国の会議では「475ppm以下に安定化させないと回避できない」と報告されました。
そのためには世界は温暖化ガスの排出量を1990年比で50%削減、日本は同60〜80%削減を達成しなければなりません。
私達が出来ることをみつめて
地球の温暖化が進むことは、私たちの生活が地球そのものが、大きく変わること、危険なことが解りました。
しかし、私達は、まだまだ危機的な状況にならないためか、理解しにくい現状であるかもしれませんが、
将来的には、もっと深刻な問題になっていることは確かなのです。
人事ではなく、将来ある子供のため、しっかりと理解し、地球温暖化防止対策をしていかねばなりません。
日々の生活で、こつこつと見直すことはとても大事なことであり、一人一人が自覚をもって「地球」を「私達の生活」を「大切な自然」を考えることになります。
「環境図書館No.1」でも紹介しましたように、小さなことから実行していみませんか?
1)室内の温度設定を1度高くする(夏)、1度低くする(冬)する。
2)電子ジャーの保温を止める。
3)買い物袋の再利用。(スーパー袋を使わない。)
4)簡易包装の品物を選ぶ。
5)交通手段を考える。(車ではなく公共の乗り物を利用する。)
また、もう少し、視野を広くして見てみると・・・
1)次回の交換時には、省エネルギー型の電化製品や電球を選択しましょう。
2)リサイクル製品を積極的に利用しましょう。
3)たくさんの木を植えましょう。
4)「環境危機」について、学んでみましょう。家族で話し合ってみましょう。
そこで、私達 では、「人と地球に優しい家」と題し、家族と共に毎日過ごす「家」を、「家の機能」を考えました。
高断熱・高気密化を推し進めることで、省エネルギーと快適さを両立させる為、「住宅の高性能化」が不可欠と考えました。
「高断熱・高気密・高性能な住宅」を造ることが必要であり、エネルギー消費量を低減し、O2排出量を抑え、地球温暖化防止に
貢献できるエコ住宅「 」を将来の子どもたちの為に、日本の未来の為に、
多くの皆様にお伝えしていきたいと思っています。
私達 <ギャザホーム>は、家づくりを通して環境貢献に挑戦しています。
「高気密・高断熱・高性能」をもって冷暖房負荷を抑え、しかも、1台の冷暖房機でオールシーズン24時間快適な住環境を実現する「新・高性能住宅」を提案しています。
「国産檜」を使った在来工法の注文住宅。
次世代省エネルギーの世界基準を確保した新・高性能住宅。
「未来の人と地球」を考えた は、長寿命の次世代住宅。
は「時間とともに価値が上がる家」・「人と地球に優しい家」です。
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